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同期精度の確認

自分のカメラがどの程度の同期精度なのか測定してみましょう。

簡単な確認方法としては、
1.水の流れや動く人等、動きのあるものを実際に撮影して確認
2.ストップウォッチを左右のカメラで同期撮影する
等がありますが、残念ながら、あまり精度よく測れません。

そこでお勧めは、Stereoscopic Player の作者(Peterさん)が作っている The Camera Sync Tester software を使った測定です。
詳しい説明は、サイトをみてほしいのですが、簡単に説明すると、
このテストは、CRTを使用します。CRTは、非常に高速に横ラインを順次描いて、画像を表示しています。(液晶モニタは使えません
通常パソコン用のCRTは、リフレッシュレートが60Hzで画面解像度が(1024x768)の時、
垂直周波数 60Hz (1フレーム全体を表示するのに16.7mSかかる)
水平周波数 31.5kHz(1ライン表示するのに32μSかかる)

ということで、テストパターンをCRTに表示しておいて、それを左右二台のカメラで撮影し、カメラに映る最初のラインの差を読み取る事で、高精度に同期精度が測れます。
例えば、左右10ラインずれていたとすると、10X32μS=320μS=0.32mS=1/3000秒となります。

また、ズレが大きく、左右でフレームが違ってしまった場合も、テストパターンにフレームを示す縦線が表示されていますので、上述のように1フレームずれると、約16.7mSのずれになりますので、それと、ラインのズレ量を計算すれば、同期精度が測定できるようになっています。

リフレッシュレートを上げるほど、測定精度があがります。また、カメラの露出は、撮影開始ラインがはっきりわかるように露出アンダーにします。
シャッター速度、露出をマニュアル設定できる機種の場合は、1/250で露出開放(一番小さい値)がお勧めです。シャッター速度等、マニュアル設定できない機種(IXY DIGITAL 10等)では、露出を(-2)にしてテストしてください。(それでも計れないかもしれませんが...)

CRTの垂直周波数/水平周波数は、通常、CRTのメニュー画面から情報(Infomation)を選択すると表示されると思います。

Canon PowerShot A570ISの同期テスト結果
(垂直100Hz 水平81.5kHz 1024x768で測定)